今でこそ月収50万円を安定して稼げるようになりましたが、始めた当初の私はひどいものでした。

「自分だけは大丈夫」「勉強したから勝てるはず」

そんな根拠のない自信は、たった1回のトレードで粉々に砕け散りました。今回は、恥を忍んで私の「最大の失敗談」をお話しします。これを読むあなたが、同じ地獄を見ないで済むように。

1. あの日の悪夢:10万円が消えた瞬間

FXを始めて3ヶ月目のことでした。ビギナーズラックで少し勝てて、「自分には才能がある」と勘違いしていた時期です。口座には、なけなしの貯金から入金した10万円が入っていました。

根拠なき「イナゴ」エントリー

ある夜、Twitter(現X)で「ビットコイン急騰!」というトレンドを見かけました。チャートを見ると、確かに陽線が連続しています。

「これはチャンスだ!乗り遅れるな!」

テクニカル分析もせず、高値圏で「買い」ボタンをクリック。いわゆる「イナゴ(飛び乗り)エントリー」です。

止まらない含み損とナンピン

しかし、私が買った瞬間がまさに「天井」でした。価格は急落し、あっという間に含み損は1万円、2万円と膨らんでいきます。

ここで損切りすれば軽傷で済みました。しかし、私はあろうことか「ナンピン(買い増し)」をしてしまったのです。

「ここまで下がったんだから、反発するはずだ。買い増せば平均取得単価が下がって、少しの戻りで助かる...」

これは戦略ではありません。ただの「祈り」です。

戻らないチャートを見つめる絶望感は、経験した人にしか分かりません。

強制ロスカットの通知音

願いも虚しく、価格は底なし沼のように下がり続けました。証拠金維持率は危険水域に突入。

「頼む、止まってくれ...!」

画面の前で手を合わせましたが、相場は非情です。スマホが「ブブッ」と震え、強制ロスカットの通知が届きました。

残高:324円。

わずか1時間で、1ヶ月分の給料の一部である10万円が消滅しました。頭が真っ白になり、しばらく画面から目が離せませんでした。

2. なぜ人は「損切り」ができないのか?

冷静になって振り返ると、敗因は明確です。「損切りしなかったこと」。これに尽きます。

しかし、なぜ頭では分かっていても体が動かないのでしょうか?それには心理学的な理由があります。

プロスペクト理論の罠

行動経済学に「プロスペクト理論」というものがあります。簡単に言うと、「人は利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛の方を大きく感じる」という理論です。

  • 利益が出ている時 → 「早く利益を確定させたい」と焦る(利小)
  • 損失が出ている時 → 「損失を確定させたくない」と粘る(損大)

これが「コツコツドカン」の正体です。私は完全にこの罠にハマっていました。「損を確定させる=負けを認める」という行為が、本能的にできなかったのです。

3. 改善策①:金額思考から「pips思考」へ

再起を誓った私が最初に取り組んだのは、「金額(円)」を見ないようにすることです。

「あと1万円儲かったら」「5000円損したら」と考えているうちは、どうしても感情が入ります。金額はあくまで結果であり、トレードの判断材料にしてはいけません。

実践したこと
  • 損切りはチャートで決める: 「直近安値を割ったら」など、テクニカル的な根拠が崩れた場所を損切りラインにする。
  • pipsで管理する: 「今日は20pips取れた」「-10pipsで損切りした」と、値幅で成績をつけるようにした。

これにより、「5000円損した」ではなく「ルール通りに10pipsで切った(ナイス損切り)」と思えるようになりました。

4. 改善策②:リベンジトレードの完全禁止

負けた直後に「取り返してやる!」と熱くなってエントリーすることを「リベンジトレード」と呼びます。これが最も危険です。

熱くなっている時、IQは下がっています。そんな状態で勝てるほど相場は甘くありません。

冷静さを取り戻すためのルール作りが重要です。

「2連敗したらPCを閉じる」ルール

私は「1日に2連敗したら、その日は絶対にチャートを見ない」という鉄の掟を作りました。

相場は明日も明後日もあります。今日負けた分を取り返すチャンスは無限にあります。大切なのは、今日退場しないことです。

5. 改善策③:ゼロカット前提の資金管理

国内FXを使っていた時は、「追証(借金)」の恐怖があり、思い切ったトレードができませんでした。また、ロスカットラインが浅いため、少しの逆行で狩られてしまうこともありました。

EXNESSへの完全移行

そこで、私はEXNESS(エクスネス)に完全に移行しました。理由は3つです。

  1. ゼロカットシステム: 万が一、相場が急変しても借金になるリスクがゼロ。
  2. 資金の分散: 口座を複数作り、「トレード用口座」には失っても許容できる金額(例:1万円)しか入れない。
  3. ロスカット水準0%: 証拠金が尽きるギリギリまでポジションを持てるため、ハイレバ時の「ノイズ狩り」に遭いにくい。

「最悪でも入金額以上は損しない」という安心感は、メンタルの安定に直結します。恐怖心が消えたことで、冷静な判断ができるようになりました。

6. まとめ:失敗は成功の種になる

10万円を失った経験は痛かったですが、それがなければ「資金管理の重要性」に気づくことは一生なかったでしょう。その意味で、あの10万円は高い授業料でしたが、無駄ではありませんでした。

今、負けが込んで辛い思いをしている方も、諦めないでください。正しいマインドセットと環境(EXNESSなど)を整えれば、必ず光は見えてきます。

まずは少額から、リスクを限定できる環境で再スタートを切ってみませんか?

失敗を恐れずに挑戦できる環境を

追証なしのゼロカットシステム。
少額から再チャレンジするならEXNESSが最適です。